元気の会の敷地内には、3種の施設が併設されています。特養である「ほがらか」とグループホームである「げんき」小規模多機能型居宅介護施設「つどい」です。これらを利用されているあるご夫婦のお話。ご主人は「つどい」を利用、奥様は「ほがらか」に入居されています。ご夫婦近くで安心だと思いますが・・・実は今のコロナ禍では、感染拡大防止策として、同じ敷地内にいてもなかなか面会をして頂くことが出来ません。

ある日、ワクチン接種を受けられる奥様が、向かいの建物を指さしてぽつり・・・「あの建物にね、主人がいるのよ」。近くにいるのに逢えない。寂しいですよね。そこで思いつきました。お互いの写真を撮って印刷してプレゼントしよう！さっそく実行です。まずはご主人の写真をA３の用紙にでっかく印刷！奥様にお渡ししました。

写真には「元気でいるか？」の文字を添えて。奥様に写真をお見せし、「この方どなた？」と聞くと「まぁ！？」と少し恥ずかしそうに写真を隠されました。（笑）今奥様の居室のベット側に貼ってあります。

でもなぁ・・・それだけでは・・・またまた思いつきました！お互いのビデオレターを撮影してお見せしたらどうか？最近は、スマートフォンで簡単に動画が撮影できます。さっそく実行！

奥様の処に行き、ご主人あてのメッセージを撮影し、その足でご主人の処へ。まずはその動画をお見せしました。「奥さん元気よ！」の言葉にとても嬉しそうでした。そしてご主人にもお願い。「今からビデオ撮るから、奥さんへなんかメッセージを話して下さい。」ご主人、「ん？え？」と少し照れくさそうにされていましたが、カメラを回すと話して下さいました。

「ま、ま、元気でやっとるか？わしも元気でやっちょるから、ま、コロナが落ち着いたらな、また話も出来ようから、ま、楽しみにまっちょきぃ！ま、じゃあそう云うことで！」

撮りながら涙が出ました。

もちろんこの動画もすぐに奥様にお見せしましたよ！

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一日も早く、このおふたりが、そして皆さんが、遠慮なくそばで話せる日が来ますように！切に願います！

Chef